ワイオミング州Codyに到着した。
この町の名を聞いて、アメリカ人がまず思い浮かべるのは、Buffalo Bill Cody だろう。
鉄道建設に集まった労働者のためにバッファローを撃ち、
ネイティブ・アメリカンを単なる「敵役」ではなく、共演者として舞台に上げ、
カウボーイ、早撃ち、騎馬戦、駅馬車襲撃…西部の記憶をショーとして再構成し、
“アメリカ西部=自由と冒険のフロンティア”というイメージを世界に刻みつけた男。
西部を生き、西部を演じ、西部を語った人物だ。

同行しているPat、Ann、Carol、Lynnは、地元の歴史記念館へ歩いて向かうという。
“So, museum or ride?”
Pennieがヘルメットを指で軽く叩きながら聞いてきた。
“Ride.”
そう答えると、彼女は「やっぱりね」とでも言いたげに笑った。
“That’s how you understand this place.”
バイクにまたがり、Buffalo Bill Cody Scenic Bywayへ向かう。
ダイナミックに変わる景色を楽しんでいると、Absaroka山脈の稜線が迫り、
やがてPilot PeakとIndex Peakの大きな峰が現れた。
博物館の展示よりも、
壮大な景色の中に刻まれた道を、風を全身で感じながら走るほうが、
この土地が生きてきた「西部」に、ずっと近づけた気がした。


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