交差点は通過点 – Farmington, NM

メサベルデに寄りました。


ここは、1213世紀のアナサジ(祖先プエブロ人)の
崖住居が残る場所で、
断崖絶壁の岩陰に石造りの集落です。
水も木材も限られた高地。
数百人が暮らしていたというのに
彼らは突然いなくなったというのだそうです。
ここは、“人がいた気配だけが残る場所”でした。

Cortzeに出て491号線を北上
160号へ右折してFour Conersに到着。


ここは、コロラド、ニューメキシコ、アリゾナ、ユタ
この4州が交わる、アメリカ唯一の地点です。
人が線を引き、その上に立つために人が集まる。
境界とは、想像力の産物なのかもしれない。
ここは、“観光客が一瞬、4州を股にするだけの場所” でした。

160号を西へ向かい
Teec Nos Pos付近に
砂山から柱が突き出していました。
バイクを停めて写真を撮っていると
反対方向からきたバイクが近づいてきて
写真を撮って欲しいと声をかけてきました。


とても素敵な人達で、
もっと話をしたかったのですけど…
上手に自分との距離をとっているのがわかりました。
言葉が話せる、話せない、ではなく
人間って、相性というか、本能があると思います。
就活の面接官は5秒で採用するかどうかを決めるといいます。
誰でも一度は受け入れて、距離をはかる。
アメリカ人はそういう社会的スキルが上手。
私には、そう思えました。

本当に素敵な二人だったので、写真を撮らせて別れました。
荒野は、異なる世界に生きる人との出会いを誘う場所でもあるのです。

再びバイクにまたがり
163号を西へ向かい191号を北上し
モニュメントバレーを目指します。
ここからの道は、
ガイドブックで紹介されることも少ないのですが
まっすぐ、地球のうねりもわかる道。
荒野には雨柱がみえるので
どこに雨が降っているのかわかるほど視界がひらけます。
砂色の大地に、緑が目立つようになり、
土色から焼けた赤色に変わっていきます。


大きなカーブの向こうには
地球のはらわたが地表にむき出しになっているような
この場所ならではの地形が現れます。


そして、163号線を西へ向かう頃には
どこかで見たことのある風景
誰でもが一度は走ってみたいと思う憧れの道が現れます。
John Ford の西部劇で使用して以来
ここは、“アメリカの原風景”になった場所です。

Four cornersの文字が入ったTシャツを売っていたのは、
ニューメキシコ州のFarmingtonにあるディーラーでした。


Farmingtonは有名な景勝地の中間地点にあります。
北へ行けばmillion dollar highwayのあるDurango
西へ向かえばFour cornersからmonument valley
南へ行けばネイティブアメリカンのtrading postで有名なGallup
東へ足を延ばせばユネスコ世界遺産に登録されているTaos Pueblo
ここは、観光地から観光地への通過点となる場所でした。

Farmingtonのハーレーディーラーでは
ATV(バギー)が売られていました。


おそらく近くの乾いた台地を走るのでしょう
お店で会ったダン(仮称)が、熱心に話をしてくれました。


言葉よりも共通な推しアイテムが大切。
Harley Davidson』というキーワードがきっかけで、
危うくATVを買ってしまいそうになりました。

荒野は、永遠の風景のようでいて、
そこを通り過ぎる人間は、いつも一瞬。
誰と出会うのか…
何を掴むか…
風は、立ち止まることを知らない。

 

 

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

“An English teacher’s insight × Harley and American culture × a life shared around sweets. What I’m doing on this website is not decluttering, but a redesign for the next ten years.”

コメント

コメントする

目次