バッファローとネイティブアメリカン

「バッファローとネイティブアメリカン」に関する大学入試問題からです。

ノーマルスピード→1・5倍速→ノーマルスピード→質問→解答・解説で音声は流れます。

動物ネタはよく出典されますし、同じ地球に住む生き物として知っておきましょうよ。

アメリカ史としても興味深いです。

全訳

アメリカバイソンは、北アメリカ原産の動物の一種です。この動物は多くの人に「バッファロー」として知られていますが、実際にはバイソンは別の種です。ヨーロッパからの入植者たちが、誤ってこの動物を「バッファロー」と呼んだと考えられています。

バイソンは多くのネイティブ・アメリカン(先住民)にとって不可欠な存在でした。先住民たちは、バイソンの肉、皮、骨を食料、衣類、住居、道具、装飾品として利用していました。

当初、北アメリカには何百万頭ものバイソンがいました。しかしその後、入植者たちが新しい土地や金を求めて、ネイティブ・アメリカンの領土へと進出し始めました。こうした入植者たちは、先住民の文化や生活に無関心でした。彼らは、バイソンを絶滅させれば、先住民は土地を手放すだろうと考えていました。そこで、兵士たちにバイソンの殺害を命じたのです。

1800年代後半までに、入植者たちは4,000万頭以上のバイソンを殺しました。山のように積まれた死体を見て、人々はこの無意味な殺戮に対して声を上げ始めました。いくつかの州はバイソンを救う目的で法律を制定しましたが、それらが実際に執行されることはほとんどありませんでした。アメリカ連邦議会はバイソンを保護するための法案を可決しましたが、この努力は無駄に終わりました。なぜなら、大統領であったグラントが署名を拒否したからです。

最終的に、1894年に「レーシー法」が可決され、イエローストーン国立公園内でバイソンが保護されることになりました。

この法律と人々の考え方の変化のおかげで、バイソンの大量殺害は終わりを迎えました。今日、バイソンはもはや絶滅の危機にはありません。現在、北アメリカには約40万頭のバイソンが生息しています。

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