「日本人の宗教観」についての大学入試問題からです。
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全訳
日本人は宗教的なのでしょうか? 彼らは一神教を信じているのでしょうか、それとも多神教なのでしょうか?
これは外国の人々がよく抱く疑問です。もし日本人が宗教的だとしても、それを表に出すことはあまりありません。主要な宗教の人々のように、自分の信仰を公然と語ることは少ないのです。
強い宗教心を持つ人の中には、人が何らかの高次の存在を信じないという考えに反対する人もいます。宗教がなければ、人々はやりたい放題に振る舞うようになる、今さえよければいいと考え、約束を守らなくなると言うのです。もし神を信じていないなら、人は何のために生きているのでしょうか? そして、この世界が終わりを迎えたとき、彼らは天国へ行けるのでしょうか?
しかし多くの日本人にとって、宗教とは特定の教えというよりも生活の一部です。ほとんどの人は自分の宗教心を人前で示すのではなく、私的に実践します。世界を司る神々の存在を信じるか、あるいは物事は偶然起こると考えるかにかかわらず、人々はよく休日に神社に参拝します。学生や就職活動中の人は、合格や成功を願って絵馬に願いを書きます。願いがかなうと、お礼を伝えるために再び神社に足を運ぶこともあります。
したがって、日本人は世界の宗教的な人々のように、常に教会や寺に通っているわけではありません。しかし彼らがあからさまな宗教行動を欠いているからといって、精神性がないわけではありません。多くの人は単に、より開かれた形よりも、より私的な形の精神性を好んでいるのです。
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