大谷選手の活躍から学ぶ英会話レッスン

How did you develop the friendship with Ippei?

Tell us quickly about that, how that all evolved.

And now it has to be you answering and he can interpret your answer.

今日は大谷選手の活躍から学ぶ英会話レッスンです。
ドジャーズのファン感謝祭で大谷選手がインタビューを受け、ジョークで返した有名な場面を取り上げてみたいと思います。みなさんは、100%聞き取れましたか?いかがでしたか?それでは、説明していきます。

How did you develop the friendship with Ippei?

最初の文は、develop the friendship「友情を築く」というイディオムを知っていれば問題なく聞き取れます。Friendshipが耳に残るので、相手が何を言いたいのかだいたい予想もついたと思います。

ですが、Tell us quickly about that, how that all evolved.

次の文の中の how that all evolved は難しかったのではないでしょうか?直訳すると「それがどのように進化したか?」ということなのですが、evolveは、大学受験用の英単語集で学習してくるとevolution「進化」という名詞形で取り上げられていることが多く、また、動詞 evolve を知ってはいるけれど、会話の中でこのような使われ方をするのを、目にすることも…なかったのではないでしょうか?
この時、インタビュアーが「友情をどうやって深めてきたの?」って聞くのを、how that all developed. と、前で使われたのと同じ develop という動詞を使ってくれていたのなら聞き取れていたかもしれませんね。

And now it has to be you answering and he can interpret your answer.

次に「僕の質問に君が答えてください。」を it has to be you answering. と言っています。ここでも、Has to you answeringが聞き取れるので、相手の言っていることは想像できるのですが、この表現を文法的な観点からとらえると、ややハイレベルな説明をしなければなりません。

ここでのyouは動名詞answeringの意味上の主語ととらえ…と、こんな感じです。

どうでしょう。かえって、学習者を悩ますことになってしまいます。
もしインタビュアーが、

「あなたが僕の質問に答えなければいけません」を、

You have to answer my question. と言っていたならば、

中学レベルの文法の知識さえあれば100%聞き取れていたハズです。
ここで言いたいことは、日本の英語教育は、実用的なものではない、のではなく、簡単な英文を組み立て、できりだけ多くのシチュエーションで、自分の気持ちを言ったり書いたりできるようにする力を育んでいる、ということです。そう考えると、日本の学校の英語の授業は、ちゃんと機能しているし、十分、効率的なのではとさえ思うのです。日本にいる時に、まず自分の気持ちを発信できる基礎力を身に付け、それから、各自の世界で、現地で、アメリカで、へ~ it has to be you answering.って、言えるんだと、興味を持って楽しく、それこそ、一生、英語のフレーズを増やしていけばいいのだと思います。もちろん、インタビュアーが you have to を避けたのは、「あなたは答えなければならない」と語気が強くなるからという理由もあったと思います。

and he can interpret your answer.

次に、インタビュアーの最後の発言、he can interpret your answer.の部分ですが、ここでは、インタビュアーは、大谷選手を見て、話しています。すぐ近く、それも大谷選手の隣に座っているippeiさんに対してheを使っているのです。この感覚は、あくまで個人的な見解ですが、アメリカ人らしいと思いました。
日本の中で、3人で話をしている時、その場にいる人のことを「彼」とはあまり表現しないと思います。日本なら、普通、大谷選手に向かって「あなたが答えてくださいね」と念押し、そして、通訳者の方を見て、「通訳してください。」と言うと思います。日本語は主語を表現しないことが多いのですが、ここでは「あなたが通訳してください」という感覚が一般的なのではと思うのです。
ところが、アメリカ人のインタビュアーは、「彼が通訳してください」と、ここで、主語を he にしていたのです。
主語をはっきり、代名詞を用いて表現する英語のこの感覚は、日本の中では身につきにくいものだと思いました。

さらに、and he can interpret your answer. の部分は単語をつなげて発音するので聞き取りが難しいです。

センター試験を受験してきた世代だと、
アクセント問題対策として、予備校で、interpret [intə́ːrprət ] は、terにアクセントがある単語として頻出だと教わってきたハズなので、とても聞き取れません。
実は、Interは「イナ~」で、最後の t も消えてします。ちなみに internet も「イナネッ」と、聞こえます。
また、代名詞のHeは、ほぼ「イ」となり、hの発音が聞こえませんから、
he can interpret your answerは、「イキャナプリチュアンサー」っぽく、聞こえてきます。動画で音声を確認してみてください。

最後に、一平通訳さんの返事も見習うべきところがあって、

Yeah, we are not friends or anything. We’re just business partners.

we are not friends. という単純な「私たちは友達ではありません」ではなく、
or anythingをつけることで、「友達でもなんでもない」と強調して、おかしさがますように言っていたんですね。流石です。

いかがでしたか?今日は大谷選手の活躍から学ぶ英会話レッスンでした。

またネタを探してきたいと思います。ありがとうございました。

 

 

 

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